楼 門   1棟

入母屋造 茅葺 三間一戸八脚門





 川原観福寺の門と同形式の単層仁王門であったところ、昭和63年の解体修理にあたって屋根下の木組みを検討した結果、創建時は2層の楼門であったことが確認されたので、原形に復元された。
 縁腰組は三手先に組み、中備は間斗束、和様を基調に室町時代末の特色をよく残している。寺伝によれば戦国の兵乱に罹災、のち豊臣秀頼の命により片桐且元が再建したといい、また仁王像(市指定文化財)は観福寺と同様運慶作と伝えている。なお正面上に掲げてある山号額は享保19年(1734)京都門跡尼寺宝鏡寺よりおくられた額である。

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