石造五輪塔  1基

 総高 168cm





 この塔の横にある板碑と同様、もとは境内にあったものをこの場所へ移し変えたものである。三田市内の古い石造品のほとんどはここ高平地区の谷筋に集中している。近接する西谷地区(宝塚市)にはここ以上に散在する。その理由として考えられることは、西谷地区の波豆に中世の石切場があって。優秀な石工たちの手で加工搬出されたためであろう。これも波豆石造品の1つである。波豆川の殿様墓にある同種の塔と比べると、スマートな感じをうける。タテ・ヨコの長さの差がこのようなみかたをさせるのだろう。
 銘文・種子はないが、鎌倉時代、おそくとも室町時代初期の作品と思われる。

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