真言八祖像  八幅

絹本彩色  各116×58.7  室町時代



龍猛

龍智

金剛智


不空


善無畏

一行


恵果

空海



 真言八祖像は、真言密教をインドから中国、日本へと伝えた八人の祖師を描く。一般には、伝持の八祖と呼ばれる龍猛、龍智、金剛智、不空、善無畏、一行、恵果、空海の八人が絵画化されることが多く本図もその一例である。
 本図の構図、祖師の姿などは通例のものである。しかし、面相を描く柔らかく張りのある線、衣や水瓶、しょう座などにえがかれる精緻な文様、裏彩色を用いた丁寧な賦彩などは、本図がたいへん優れた作品であることを示している。


Copyright (c) rengeji.net. All Rights Reserved.