弥陀三尊種子板碑  1基

地上高 200cm





 木器の興福寺にある板碑と同じ弥陀三尊種子を刻んだ板碑である。これもまたこの地方に多く使われている石英粗面岩製である。
 主尊種子阿弥陀如来を大きく彫り、その下左右へ脇侍観音、勢至両菩薩種子を配し、下半分は銘文一行の石碑である。彫りは全体にやや浅く、形状は自然石利用なのでタテ・ヨコ線ともにすっきりしていないが、頂部三角は手を加えたもののようである。
 この板碑造立者は「聖衆」である。造塔供養こそ仏の教えにかなうものと、率先して秋彼岸の日に立てた珍しい石造物である。

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