仁王像 1対

  寄木造 像高 阿形 233cm  吽形 237cm





 三田には仁王像のある門は少ない。中でも中世の作とみられるものは2寺しかない。その1つがこの蓮花寺である。新装になった楼門の中に立っている。
 頭上には鬘を、上半身は裸形、腰に裳をまとい、阿形力士は左手をふりあげて打ちかからんとする姿勢、吽形の右手指をいっぱい開けて押しとどめようとする姿、それぞれの行動に合致する実感のこもった顔と形につくられている。首から胸にかけて、腕、脚や腹の筋肉のたくましさや腰布のひるがえりと深い襞は誇張されているが、写実的にみえる。寺伝によれば鎌倉時代の著名な仏師運慶の作と伝える。


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