大覚寺二品親王御教書  一幅

38.5×60.2  寛永8年(1631)



 



 蓮花寺は、もともと大覚寺の末寺であったが、のちに大覚寺から離れた。寛永8年(1631)当時蓮花寺の住寺であった仁清は、寺史を語る慈心坊尊恵の所持品を大覚寺へ持参していたが、そのおりに大覚寺末寺に召加えられていた。「大覚寺譜」の「末寺所」の項により蓮花寺は、寛永8年9月1日に末寺に召加えられたことが知れる。差出者の守助は、大覚寺塔頭大勝院の住寺であった。なお大覚寺二品大主は、おそらく尊性のこととおもわれる。



沙門某書下  1幅

42.0×60.0  寛永8年(1631)






 蓮花寺に伝わる慈心坊尊恵が所持したという両品(界)曼荼羅を沙門坊が一見して、賛嘆した旨を蓮花寺に書を送ったものである。おそらく沙門は大覚寺門跡尊性のことではないかと考えられる。
 
Copyright (c) rengeji.net. All Rights Reserved.